トイレのつまりを業者に依頼して便器を外した時の料金とは

トイレのつまりで便器を取り外した時の料金

トイレがつまってしまい、自力であれこれ作業してみたけど、やはり直らない。仕方なく専門の業者に依頼すると、作業員の方がトイレの便器を取り外し、つまっているものを取り除く必要があると言う。料金を聞くと、かなり高い金額を提示している。
いったい便器外すと料金はどのくらいが相場なのか、時間はどのくらいかかるものか、知りたくなりますよね。今回はこのような質問にお答えしたいと思います。

1、トイレのつまりで便器を取り外し作業する必要がある場合

まずはじめに、便器の脱着作業が必要になるパターンを紹介します。
・トイレットペーパーの使い過ぎによる激つまりの場合
・お掃除シートによる激つまりの場合
・尿検査カップを流してつまった場合
・オムツ、ナプキン類を流してつまった場合
・掃除道具(歯ブラシ、タワシ、雑巾)などでつまった場合
・芳香剤、トイレットペーパーの芯
・携帯電話、USB、カード類、メガネ
・子供のオモチャ、ペットの砂
上記にあるこれらの落下物によるつまり、激つまりでは便器を取り外し便器内の排水路などにつまっている物を取り除く必要があります。もっと言えば便器を取り外さないと改善は不可能と言えます。

2、トイレのつまりで便器を脱着作業した時の料金

先程、紹介した便器を脱着しなければ、つまりを解消出来ない場合、いったいどのくらい料金が発生するのか気になりますね。
では具体的な適正料金を紹介します。

全国平均便器脱着作業料金 18,000円から25,000円になります。
平均賃金単価では便器の脱着作業料金がこれより高すぎても、安すぎてもオカシイと言えます。

(ポイント)
あくまでも便器を脱着するだけの料金になります。便器を取り外し、その先の作業方法や使う道具によって料金は加算される業者も少なくありません。また、時間で料金が追加される業者もあります。あらかじめ依頼する時には確認しておいた方が良いでしょう。

よくある実例

基本料金 (諸経費) 1,980円
便器脱着作業料金 18,000円
ワイヤートーラー作業料金 14,000円
合計 33,980円 消費税8% 2,718円
総合計 36,698円

3、トイレの便器を脱着する作業内容とは

便器を脱着すると言われても初めてのことなので、実際にどんな作業をするのか知らない方がほとんどだと思います。では実際に便器脱着作業の内容を説明します。

3-1、洋式トイレ便器 床フランジの場合

洋式トイレにも便器を取る付ける際に大きく分けて2つの種類があります。
まずは床フランジ、ガスケットの場合には、便器と床下にある排水管を繋ぐ場所に床フランジを設置して、その上にガスケットを置いて便器と接着させる構造になっています。一度便器を取り外すとガスケットを交換する必要があります。便器脱着料金とガスケット交換料金が発生します。
これが床フランジタイプの便器脱着作業になります。

3-2、床フランジとは
床フランジとは床下から伸びる排水管に便器と接続するための部品になります。

3-3、ガスケットとは
ドーナツと形も大きさも似ています。
特徴は指で触るとかなりべとべとしています。このガスケットを床フランジの上に乗せて便器の下側にある穴と接続する構造になっています。ガスケットは言ってみれば、べとべとしたパッキンです。

3-4、洋式トイレ便器リモデル排水アジャスターの場合

次に紹介するのは、便器の脱着作業としては楽で料金も安くすむリモデル排水アジャスターの場合。便器を取り外す時にわざわざ部品を交換しなくてよいので経費もかからず作業も簡単です。落下物もこのアジャスターのパット上に乗っかっているパターンが多く便器を持ち上げたらすぐに落下物を除去できます。接着するタイプではないので、何度でも脱着が可能になります。
便器を固定してあるネジを外して便器を持ち上げるだけで落下物を除去出来ます。もとに戻す時にも便器の穴と排水アジャスターを接続してネジを止めるだけ。

3-5、リモデル排水アジャスターとは

トイレによって室内の排水管の位置が異なるため、リモデル排水アジャスターを使い便器を取り付ける際に排水管の位置を定めるために必要なアイテムになります。また
便器を設置する位置は背中側の壁から数センチの場所が良いとされています。この時にリモデル排水アジャスターが必要になります。

まとめ

現場作業員による判断にもよりますが、たとえトイレットペーパーの使い過ぎでトイレがつまった場合でも、便器を取り外し作業しないと改善は難しい場合もあります。

便器脱着作業の内容など少しはお分かりいただけたでしょうか。
トイレがつまったくらいで料金が高いと言われる方も多いですが、自力で直せないのであれば専門のプロに依頼して直してもらうしか方法はありません。プロの職人さんでも便器は陶器で出来ているので重く、なおかつ便器には大腸菌、ばい菌がウヨウヨしています。しかも便器脱着のスキルも必要なため料金は高額になります。ご理解が必要にもなります。

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