トイレのつまりが起きる便器の構造と仕組み

トイレのつまりを引き起こす便器の構造

誰もが一度は経験していると思うトイレのつまり。少しうっかりトイレットペーパーを使い過ぎて、1度に大量のペーパーを流してしまい、トイレをつまらせてしまった。時には子供がトイレにオモチャを流してしまい,つまってしまったなど原因は様々です。そもそも、トイレは何故つまりを引き起こすのか?あまり知っている人はいないかと思います。今回は様々な原因からトイレのつまりを引き起こす便器の構造についてお話ししたいと思います。

1、洋式トイレの構造

便器内部の画像

1-1 洋式トイレのつまりと構造の関係

便器内の排水路つまりを起こしやすい場所

洋式トイレの便器内には、水が常にある一定量溜まっていますね。この水があるおかげで排水管内の異臭、悪臭、小さな虫などの侵入を防いでくれています。しかし、この水が常に溜まるようにするには、便器内排水路をジェットコースターの線路のように曲がりくねらせる必要があります。その排水路のカーブはかなり激しく、場所によっては鋭角に曲がっている場所もあります。トイレのつまりを引き起こす原因の1番の理由はこの鋭角に曲がる排水路にあると言っても過言ではないでしょう。しかし、洋式トイレの構造は今のところ大きく変わっていき、急激に進化を遂げることは考えにくく、上手くお付き合いする。つまり使い方を工夫する必要があると言えるでしょう。

1-2 洋式トイレのつまりを予防する工夫

上記にもご紹介したように、洋式トイレの排水路は、ゆるやかに曲がっている場所もあれば鋭角に曲がる場所もあり、この急カーブに使い過ぎたトイレットペーパー、お掃除シート、固形物による落下物がつまりを起こします。では、つまりを起こさない為の工夫とは。 トイレットペーパーを数回に分けて流す。お掃除シートは数回ちぎって細かくしてから流す。トイレに小物を飾らない。トイレで小さな子供は遊ばせない。少し工夫と注意をするだけで、トイレのつまりを予防できます。

1-13 洋式トイレの構造と節水型

近年で話題の節水型トイレ。毎年のように洋式トイレの新機種には節水型がイチ押しアイテムになり、今では大で流しても3リットル以下のトイレも出てきました。
節水型トイレを使用すると、水道料金が安くなる。そんなパフォーマンスに気を取られ、水の量が少なくなればトイレはつまりやすくなる。そんな単純な心配は忘れてしまいます。 節水型トイレの構造は従来のトイレと比べて、はるかに便器内の排水路にある急カーブを極限までなくすことに成功し、少ない水の量でもスムーズに流れていくことが出来るようになりました。しかし、トイレの構造が進化しても、トイレのつまりは後をたちません。やはり古いトイレも、新しい節水型トイレも使い方に工夫は必要みたいです。そこで、節水型トイレの簡単なトイレつまり予防の方法を紹介します。 洋式トイレには、いつも予備の水が2から4リットル前後ある状態にあります。従って、トイレタンクにあるレバーを回す時に、7から8秒ほどレバーを回しっぱなしにすることでロータンク内にある予備の水も1度に流れ出し、流れる力が強くなり、つまりにくくなります。特に節水型トイレには効果ありますよ。

2、和式トイレの構造

近年ではあまり見かけなくなりつつある和式トイレ。しゃがんですることから、人体に良くないとされ、座ってする洋式トイレに変わっていきました。しかし、和式トイレの構造を考えると、洋式トイレに比べて簡単な作りと、なんと言っても排水路が太くてつまりを起こしにくい。流した時の水の量も14リットル前後あり、最適です。よほどの量を一度に流さなければ、まずつまりは起こさないです。万が一和式トイレがつまっても、少し圧力をかけてあげるだけで、つまりは解消できます。そんな和式トイレの構造を少しご紹介します。

2-1、和式トイレの構造とつまりの原因

上記にもご紹介したように、和式トイレは洋式トイレに比べて排水路のカーブもゆるやかで排水管も太く、つまりを起こしにくいトイレです。しかし、万が一和式トイレがつまってしまったら、ラバーカップを使いましょう。便器の穴に押し当て、しっかり圧力をかけていけばつまりは解消できます。

2-2、和式トイレの構造とつまりの予防

和式トイレでは、絶対に気を付けなければいけないことがあります。それは落下物[固形物]によるトイレのつまり。
これだけは絶対にさけなければいけないです。理由は、和式トイレの構造から落下物、固形物によるトイレつまりは、落下物を取り出す処置が出来ないことが多いからです。 洋式トイレでは、便器を脱着すればトイレの出口の穴から落下物を取り出せたり、入り口の穴に押し出したりすることが出来ます。しかし和式トイレは取り出す穴がないので、便器を破壊しない限り落下物を取り出すことは出来ません。携帯電話、芳香剤ケースごと、タワシ、スプレー缶のキャップ、尿検査カップなどなど。
固形物はまず取り出すことは無理です。和式トイレを使用する時には、充分に落下物には気を配りましょう。

まとめ

洋式トイレと和式トイレの違いと、つまりの関係。構造と予防策。トラブルを経験しないと、知ることはなかった内容だったと思います。便器内の排水路がS字以上に急カーブしている場所があるなど考えてもみないですよね。トラブルを予防するには、溶けやすいトイレットペーパーを使用したり、タンクのレバーを回したら、すぐにはなさず、7から8秒ほど回したままにすることで、予備の水が一度に流されることなど上手くトイレと付き合っていけば、トイレのトラブルを未然に防ぐことが出来ます。 是非お試しください。

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