トイレのつまりに最適な道具

トイレのつまりに使う道具

家の中で起こるトラブルにもいろいろあります。電気がつかない。ガスコンロの火がつかない。お湯が出ない。水が出ない、水漏れしてる。そしてトイレのつまり。いずれにしてもどの家でもいつかは起こる故障とトラブルです。その故障やトラブルがいつ起きてもいいように最低限の道具は御自宅に準備しておきたいものです。トラブルは24時間365日いつ、どのタイミングで起こるかは誰にもわかりません。万が一、深夜にトイレが詰まって、自力で直そうとしたが道具がない。深夜だから道具を買うにもお店が閉まっているから買えない。
仕方ないので専門の業者に依頼するしかない。でも料金が高いし どうしよう? 会社の電話が鳴る深夜はこのような状態で連絡して来る人があとをたたないです。深夜に業者を呼んで作業してもらったらトイレットペーパーの使い過ぎで簡単な作業であっても料金は1万円くらいかかるでしょう。しかし、自宅にラバーカップでもあれば自力で簡単に直せるのに。ちなみにラバーカップはホームセンターかネット販売で500円前後から2,000円くらいで購入できます。トイレのつまりはいつも突然起こるトラブルのひとつです。
やはり、備えあれば憂いなし。そこで今回はトイレつまりのトラブル時に役立つ、一般的にどこでも買える道具とプロの使う道具とその違いをご紹介したいと思います。

トイレのつまりに使う道具[一般編]

1、ラバーカップ
2、真空式パイプクリーナー
3、パイプクリーナー[ワイヤー式]
4、加圧式パイプクリーナー

1、ラバーカップ

トイレのつまりで家庭にある道具として最も使われているのがラバーカップでしょう。一般の方はよくシュポシュポとかスッポンと言ったりします。見た目は50センチほどの棒に丸くj黒い大きなゴムが付いている物です。
使い方は簡単で、この黒いゴムを便器の穴に合わせて押したり引いたりして使います。ちなみにラバーカップにも種類があることをご存知だろうか。

☆ラバーカップの種類

ラバーカップにも種類があり、洋式トイレ用と和式トイレ用があり、見た目も少し違います。またメーカーによって値段とひつの高さが違い、値段の高い物ほど性質、性能は高いと言えるでしょう。値段が高い物ほどと言っても数百円程度の違いです。
洋式用のラバーカップは黒いゴムの部分が大きくゴムの先が便器の穴にフィットするようになっています。
よくある質問の中では、ラバーカップがあまり上手く使えない。使い方を教えてほしい。上手く力が入らない。サイズが合わない気がする。こちらが洋式用ラバーカップです。

近年販売されているラバーカップもそれなりに考え改良されています。毎年のように新しくなる洋式トイレの種類と形にすべて必ずしもフィットするとは限りません。しかし少し工夫するだけでどんな便器の穴にもフィットさせる方法があります。濡れたタオルを便器の穴の周りに丸くドウナツ状に置いてラバーカップを乗せると圧力がしっかりかかります。

こちらが和式用ラバーカップです。

和式用のラバーカップは洋式用のラバーカップに比べて黒いゴムのカップが小さくタコの吸盤のような形をしています。
☆これから購入する方は洋式、和式用を間違えないように。

ラバーカップの使い方と原理は黒いゴムの中にある空気と水の圧力を利用して使います。便器の穴にフィットするようにゴムの先を固定します。☆この時に便器の穴より少し上まで水がないと上手く圧力がかかりません。固定できたら強く押したり引いたりして使います。

2、真空式パイプクリーナー

トイレのつまりに使う道具としてあまり聞きなれない真空式パイプクリーナー。形は片側がゴムのカップ状の物が付いていて、もう片方にはグリップになっていて握って押したり引いたりして使います。形は楽器のトランペットによく似ています。特徴はラバーカップに比べるとそのパワーは圧倒的に強く吸引と圧力をかけることができます。
真空式パイプクリーナーの持つパワーとポテンシャルの高さからトイレのつまりだけに留まらず、台所、洗面台、浴室などのつまりにも活用できます。
使い方も簡単でゴム側を便器の穴に押し当てもう片方のグリップをしっかり握り押したり引いたりして使います。
トイレットペーパーの使い過ぎや排泄物を大量に流して詰まった時には、この真空式パイプクリーナーでほぼ解決できるでしょう。値段もラバーカップより少し高いですが2,000円前後でネット販売されています。この真空式パイプクリーナーが自宅にあれば万が一の排水つまり、排水溝に物を落とした時には最適な道具と言えます。ラバーカップより多様に使え手頃な値段で安心が得られます。

3、パイプクリーナー[ワイヤー式〕

名前は似ていますが、真空式パイプクリーナーと、こちらのパイプクリーナーワイヤー式はまったく違う見た目と使い方になります。
見た目は長いワイヤーにグリップが付いています。カウボーイが使うムチに似ています。
トイレのつまり、台所の排水溝、浴室の排水溝、洗面台の下排水管まで活用できます。市販で売ってるパイプクリーナーのワイヤーは長さ3から5メートルまで。トイレのつまりに使う時には便器の穴にワイヤーを入れて行き手の感触で詰まっている物に当たったらグリップ側をクルクル回して詰まった物を砕きつまりを解消します。またワイヤーの先にブラシが付いている物もあります。欠点は、このワイヤー自体が柔らかく細いので、排水溝から穴の奥に入れて行くときはスルスルと入りやすいのですが、つまり方によってはワイヤーが柔らかすぎて上手く使えず歯が立たないこともあります。
実際には販売目的として排水溝のつまりに最適と歌っていますが、つまりの解消に使う道具というより排水溝から少し穴の奥に付着しているヘドロ汚れの除去やパイプ内を磨く時などに使ったほうがよさそうです。

4、加圧式パイプクリーナー

こちらの商品は種類が豊富で見た目の形も様々です。特徴は始動のタイプと電動式があり、ライフル銃のような形をしています。使い方は本体に空気を溜めて一気に空気を押し出しつまりを吹き飛ばすイメージです。エアガンを打つ感じです。また反対に一気に吸引する物もあります。
市販で販売されている加圧式パイプクリーナーは安全を考慮して、そこまでパワーはありません。ネット販売で1,500円から5,000円前後で購入可能
☆注意ポイント1☆
使用したことがない方には作業前に養生してから作業したほうがよいでしょう。上手く使いこなせないと汚水や排泄物が飛び散ります。床や壁にあらかじめ養生しましょう。
☆注意ポイント☆2
こちらの加圧式パイプクリーナーも値段によってその性能と威力は異なります。注意ポイントはそれなりの高額商品だと威力がありすぎて使い方を間違えると便器が壊れてしまうほどの物もあります。加圧式パイプクリーナーを購入される方は1,500円から3,000円前後の商品にしたほうが良いでしょう。

プロが使うトイレ詰まりの道具

1、ローポンプ[圧力]
2、ハイプレッシャー圧力機
3、ワイヤートーラー
4、高圧洗浄機

1、ローポンプ[圧力]

トイレに限らず、排水溝から排水管のつまりに必ず登場する道具がローポンプでしょう。その中でもプロが愛用してやまないのがアサダのローポンプです。先ほど紹介させて頂いた真空式パイプクリーナーと見た目はよく似ています。アサダローポンプの特徴は、作業のしやすいシルエットと圧倒的なパワーにあります。圧力をかけるグリップ側から先端にかけて少しカーブさせており、どんな便器にも、どんな排水溝の場所にもフィットするように作られています。


また先端のゴムが変えられるようになっており、洗面台や台所の蛇口にあたらないように短いゴムの変えが入っています。グリップは圧力をかける部分ともう一つ力が入りやすく作業しやすい様に本体の真ん中にスライド式についています。そして最も大きな特徴はそのパワーにあります。真空式パイプクリーナーの数十倍のパワーを発揮してくれます。おそらくラバーカップの進化系としてはこれ以上のものはないかも知れません。
近年ではネット販売で購入可能ですが、13,000円から15,000円します。

2、ハイプレッシャー圧力機

業務用ハイプレッシャー圧力機の魅力はその驚くパワーにあります。しかし、威力がありすぎて排水溝やトイレ自体を傷めてしまう確率も高い商品です。私たちプロであっても現場でこの機材を使う時には少し抵抗があるほどです。使い方と特徴は始動と電動式があり、機材に空気を溜め込み一気に空気を放出します。特徴は一撃必殺。
まさにそれほどのパワーを誇ります。

3、ワイヤートーラー

トイレのつまり以外にも排水溝、排水管のつまり、下水つまりなどに必ず登場し、プロの作業員は必ず持ち歩く道具それがワイヤートーラーになります。排水管内でカチカチに固まった油汚れ、落下物などに威力を発揮します。ワイヤーも10メートルからあり、長いもので50メートル以上の物もあります。ワイヤーの先端には汚れを粉砕する為に特殊な金属が付いています。

使い方は詰まっている排水管にワイヤーを入れて行き、本体がドラム式になっているのでドラムを回転させワイヤーを入れながらワイヤー自体がクルクル回って頑固なつまりを粉砕し取り除いてくれます。トイレでは便器の中に固形物などを落としてしまった時などに使います。
ワイヤートーラーには大きく分けて2種類あり、始動式と電動式があります。始動式は雑居ビルやマンションなどの排水管が長い現場で使用します。基本的にこの始動式がオーソドックスなワイヤートーラーと言えます。
一方で電動式はワイヤー自体が20メートル前後までがほとんどになるので戸建て住宅の排水溝から排水管内に使用したりします。見た目はハイプレッシャー圧力機によく似ていてピストルが大きくなったような形をしています。
小型で持ち運びに便利で使いやすく威力もかなりあることから現場作業員のあいだでは必需品になっています。
ワイヤートーラーはいろいろな会社が販売しています。各メーカーによって名称が異なります。オススメのメーカー名は[ヤスダトーラー]、[アサダトーラー]がメジャーなメーカーです。補足ですが、私はアサダトーラーを使っています。10年以上になりますが故障もなく重宝しています。
水道業者のつまりの解消に使う道具としては、今のところこれ以上の道具は存在しないと言っても良いでしょう。

4、高圧洗浄機

高圧洗浄機と聞くと排水管の洗浄とイメージがありますが、トイレのつまりでも活用します。

イレのつまりで室内から家の外にかけて排水管内にトイレットペーパーや排泄物、落下物などが詰まった時に家の外にあるマスから室内にかけて高圧洗浄機を使用することがあります。
高圧洗浄機の特徴を簡単に説明します。高圧洗浄機のワイヤー先端に10センチほど金具になっており、自在にくねくね曲がってくれ、さらにその金具から進行方向後ろに水が出るように作られています。ワイヤー先端から出る水の力は強くフルパワーにしたら人の手のひらに穴が空くほどです。水が出る力が強い為、排水管に差し込むと勝手にスルスル穴の奥へ中へと入って行きます。水が後ろに出ているので汚れをかき出してくれます。まるでモグラのようです。高圧洗浄機はエンジンの機材が基本的ですが、近年では電動式のコンパクトな物も販売されています。東京都内や、せまい現場ではこの電動式も使いやすいと作業員のあいだでは評判です。
高圧洗浄機の値段は安い物で10万円前後します。高い物だと数百万円します。有名どころのメーカーはやはり
[アサダの高圧洗浄機]でしょう。
アサダの高圧洗浄機はその性能の安定性にあると思います。使いやすく、力強く、壊れにくい。車で言えTOYOTAですかね。
これから水道作業員を目指す新人から熟年作業員まで幅広くお使いいただけます。

まとめ

トイレのつまりに使う道具、いかがでしたか。ホームセンターやスーパーなどで簡単に購入できる物は手軽な値段です。備えあれば憂いなし。
私個人的にはラバーカップか、真空式パイプクリーナーを購入することをオススメ致します。安い、使いやすい、
軽くて収納しやすい、家内のいろいろなところで使える。2,000円前後で万が一の時を考え、是非安心を買ってください。

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